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声明など

林原自然科学博物館の今後について(西日本自然史系博物館ネットワークの見解)

林原グループが法的整理のもとに置かれたことによって将来の動向が不安視されている林原自然科学博物館につきまして、
特定非営利活動法人 西日本自然史系博物館ネットワークは、自然史系博物館および関係者で構成される団体として、専門的見地から見解を公表させていただきました。
関係の皆様方のご理解を賜り、建設的なご判断並びにご努力をお願い申し上げる次第です。

                 2011年2月18日
          西日本自然史系博物館ネットワーク

林原自然科学博物館の今後について(見解)PDF

(参考)
西日本自然史系博物館ネットワークの概要 PDF

東北地方太平洋沖地震(東北大震災)に際してのお見舞い

2011年3月11日発生の東北地方太平洋沖地震(東北大震災)に際しまして、被災した地域の皆様、また被害を受けられた博物館関係者、自然史科学関係の皆様にお見舞い致します。
自然史系博物館を担う専門集団として皆様の状況を案じています。遠隔地ならでは可能な支援もあると考え、自然史系博物館などの情報収集をはじめつつあるところです。

当面は各地域での人命救援、社会生活の回復を中心に全力が注がれる状況にあると思いますが、その後の博物館や標本等の維持などに関し、ご相談などがありましたら事務局までお声掛け下さい。

本件に関してのお問い合わせ
西日本自然史博物館ネットワーク
  担当:佐久間大輔(大阪市立自然史博物館) sakuma★mus-nh.city.osaka.jp ★を@に
                      twitter sakumad2003 TEL 06-6697-3221


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東日本大震災に関わる自然史系標本の救済支援活動について

 東日本大震災ににより被災されたすべての方々にお見舞い申し上げます。
さて、西日本自然史系博物館ネットワークは、昆虫担当学芸員協議会や全国の
賛同博物館・職員有志らと共に、陸前高田市立博物館の標本救済に協力していま
す。
 この取組は岩手県教育委員会と県内博物館・文化財関係者が陸前高田市職員や
ボランティアとともに行っている陸前高田市立博物館の標本救済の後方支援を行
うものです。陸前高田市立博物館は同市を襲った巨大津波によって被災し、学芸
員ら職員にも犠牲者が出ています。展示室はおろか、収蔵庫も津波により塩と泥
をかぶっている状況です。そのような中、岩手県及び同博物館関係者のご努力に
より、多くの昆虫標本や植物標本が発見され、救済されつつあります。しかしな
がら、本来乾燥状態で維持すべき標本は泥をかぶったためにカビや一部には腐敗
の被害を呈しています。
 今回の私たちの取り組みは、これら被災標本に関し、岩手県内の施設だけでは
追いつかない洗浄や再乾燥などの修復作業を遠隔地にて支援、協力するもので
す。協力可能な各博物館で被災標本を受け入れ、学芸員および知識を持つボラン
ティアが処置をし、岩手へと返還するというものです。ネットワークとしてはこ
れらの各館の取り組みを仲介し、必要な議論や連絡、可能な範囲での資材調達、
今後の取組に向けた検討を行ってまいります。

支援は西日本自然史系博物館ネット会員館だけでなく、全国の博物館や研究室が
協力をしています。これらの取り組みにより
昆虫標本 標準的な標本箱にして約120ケース相当
植物標本10000シートのうち約6000点程度
の修復を現在行っています。

 国内では博物館同士の緊急時の相互扶助など協力体制は残念ながらできており
ません。現地の被害の大きさもあり、なかなか早急に十分な体制の構築ができま
せんでしたが、現地での努力を少しでも継続的に支援するために当ネットワーク
でも今後とも検討と努力を重ねてまいりたいと思います。


参考
西日本自然史系博物館ネットワークの概要
http://www.naturemuseum.net/blog/westgaiyo2011.pdf

陸前高田市立博物館収蔵庫の状況及び植物標本処理の概要
(岩手県立博物館 専門学芸員 鈴木まほろ氏作成)
http://www.geocities.jp/curaiwt/rescue/botany.htm

陸前高田市博の被害状況の写真、経緯など
※フルサイズで写真がダウンロードできるようにしていますので、重いで
す。クリック注意。
http://www.geocities.jp/curaiwt/rescue/press1.htm

岩手県立博物館での一次仕分け作業風景
※フルサイズで写真がダウンロードできるようにしていますので、重いで
す。
http://www.geocities.jp/curaiwt/rescue/press2.htm

お問い合わせ
事務局
大阪市立自然史博物館
佐久間大輔・波戸岡清峰
06-6697-6221

西日本自然史系博物館ネットワークの活動報告 —東日本大震災から100日に当たって—

 西日本自然史系博物館ネットワークは、東日本大震災後、100日間の間に主に以下の活動を行ってまいりました 。
 1) 被災博物館の情報収集:デリケートな情報も多いため saveMLAKなどに提供済みのものなどを除き公開していません。文化財レスキュー 関係者など各機関との必要な連携、情報交換に活用しているほか、今後の支援活動のために活用していきます。
 2) 被災昆虫及び植物標本のレスキュー:自然史系博物館資料に関わる専門集団として、岩手県陸前高田市の被災昆虫及び植物標本のレスキューに、全国の博物館と共に岩手県の各博物館と連携して担ってきました。現在、各博物館への配分は終了し、すでに修復が終了している博物館もあるところです。

 私たちは、陸前高田市立博物館の標本修復を持ってレスキューが完了したとは考えていません。今後、震災から200日、一年に向けて以下のような活動を想定し、現地の要望を受けながら具体の活動を決めていく段階にあります。ご希望などがありましたら事務局までご連絡をお願いします。

 1) さらなる自然史標本のレスキューの協力:すでに確保されている貝類標本や鉱物標本などの洗浄や修復などを学芸員など専門家とアマチュアの連携で試みます。また、化石標本の修復についても、東北地区の博物館関係者と連携しておこなっていきたいと検討しています。
 2) レスキューした自然史標本を展示:被災標本は被害を受けた地域からのたいせつな預かりものです。標本の展示は、修復をした各地の博物館及びその周辺地域にとっての被災地域とのつながりを感じる大事なきっかけになります。また、さらに進めて、被災地域での展示も検討中で、被災地の皆さんに博物館のつながりを改めて考えていただき、先人の偉業や自然の価値を継承する核としての博物館を復興するきっかけとしていただければ幸いです。
 3)自然史標本レスキューは国内においてほとんど例のない試みであるばかりでなく国際的にも類例のない取り組みと思われます。この取り組みの経過をしっかりと記録し、将来再び活用できるよう公表するために、震災一年後程度を目標に総括の場も持つ予定です。

 もちろん、その後も、地域の自然系博物館の復興に積極的に関与し、関係各方面とも連携して、被災救援、あるいは日常的な自然史博物館の維持管理体制の拡充を働きかけていきたいと考えています。

                 西日本自然史系博物館ネットワーク事務局
                    大阪市立自然史博物館内
                    担当 佐久間大輔 sakuma★mus-nh.city.osaka.jp
                       波戸岡清峰 hatooka★mus-nh.city.osaka.jp
                          ★を@に変えてください
                                TEL 06-6697-6221

大阪市水道記念館の一時休館に関する見解

2012年4月

 2012年4月現在、大阪市水道記念館は一般公開を停止しています。さる2月末に「本市における施策・事業の見直しの一環として、費用対効果などの観点からの精査を行なうため、4月1日から一時休館させていただきます。」との報道に接し、また2月21日付のホームページにおいて公表されていることも確認しました。http://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000015210.html
自然史系博物館の事業に携わっている私たちは、野生生物の種の保全をはかるという専門的見地から、また自然の価値や楽しさを普及し教育する立場から、事態の進展を注視し憂慮しています。
 大阪市水道記念館は、日本有数の豊富な河川生態系を有する琵琶湖淀川水系の魚類を網羅的に展示する施設として全国的に知られています。今年3月の時点で保有する淡水魚種は90種を超えていました。水道記念館はこのような展示を通じて大阪市水道局が処理した水(工業用水)の安全性を示す広報施設の役割を担うとともに、淀川の水の恵みを受ける大阪市民にその豊かな自然を伝える教育施設として機能しています。とりわけ「水」を学ぶ小学4年生など多くの子どもたちが校外学習で訪れる体験施設として高い評価を受けています。また飼育技術面においてもその実力ゆえ、環境省及び文化庁から天然記念物であるイタセンパラやアユモドキなどの重要魚種の飼育を許可され、環境省から保護増殖事業を委嘱されてきました。今ではイタセンパラ保護増殖事業など淡水魚の保全の拠点施設としても重要な存在となっています。
 このような理由から、水道記念館の今後については、以下の配慮が必要であると私たちは考えます。

1.淡水魚展示が存続し有効活用されること
 水道事業の広報施設としての活動を縮小せざるをえないとしても、淀川の自然を市民に伝える展示・教育施設として存続させることが必要です。これまで築いてきた無形の資産を活用し、さらなる効果的な学習施設としての再生を願います。

2.存続が叶わない場合には、周辺施設に生品や資料が移管され、事業が継承されること
 市民に淀川の自然とその価値を伝えることは大阪市のみならず沿川の行政にとっての責務です。また、水道記念館に飼育されている魚類はいずれも系統のはっきりわかった重要なものです。琵琶湖淀川水系内でこうした系統をきちんと管理することは、将来の野生復帰のためにも必要なことです。

3.環境省から委嘱されたイタセンパラ保護増殖事業が継承されること

特定非営利活動法人西日本自然史系博物館ネットワーク
naturemuseumnet@gmail.com

九州豪雨に関してのお見舞い

2012年7月に断続的に九州各地を襲った豪雨に関して、被害に合われた皆様にお見舞い申し上げます。
自然系施設としては熊本・宮崎・大分の幾つかの主要施設に被害はないことは確認していますが、十分な把握はできていません。自然系標本資料などが被災したなどの被害情報、ご相談などありましたら事務局までご連絡ください。

2012年7月18日 西日本自然史系博物館ネットワーク事務局
         naturemuseumnet@gmail.com


福島県警戒区域の再興を担う博物館の復興・再生に向けて(提言)

西日本自然史博物館ネットワークは
地域の自然史資料の恒久的な保存を願い、また東北大震災の博物館支援に関わる立場から、
日本博物館協会などとともに
「福島県警戒区域の再興を担う博物館の復興・再生に向けて(提言)」
に賛同しています。
本提言については以下のリンクをご参照ください。
http://www.j-muse.or.jp/02program/pdf/proposal_Fukushima_5
また声明全体に関わるご質問は日本博物館協会へお願いします