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事務局からのお知らせ

熊本地震による自然史系博物館の被害情報(第二報)

熊本地震による被害を受けたすべての皆様にお見舞い申し上げます。
西日本自然史系博物館ネットワークでは、次世代に地域の自然史資料を残すために、資料の保全のために様々な活動を行っています。

第一報では4月14日の地震による被害を中心に収集しましたが、その後4月16日未明に発生した「本震」とされる地震により、被害が拡大していることが予想されます。

被害の拡大により、関係者自身が避難所などに移っている場合も多いこと、
公的機関では職員が避難所運営に参加していることなどから、連絡がつきにくい場合も多く、4月17日時点では十分な情報が入っていません。
西日本自然史系博物館ネットワークとしては、引き続き情報を収集し、文化遺産防災ネットワークとともに今後の対応に役立てていきたいと考えています。

注)現場はどこも被災しています。各館への直接の電話問合せ・メール連絡等は、当面ご遠慮下さい。また、現場はどこも当面被災者支援が優先となっています。支援は現場からの要請をうけてから、待機の姿勢で願います。


幾つかの断片的な個人による情報も得ていますが、現段階では公式情報を中心に載せます。
随時情報を更新していく予定です。

(2016年4月17日24時)

・熊本大学
「五高記念館、各キャンパスに壁のひび割れや剥落、天井ボードの落下、水漏れ等の被害」
自然史資料も被災が懸念されます。
http://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakuseikatsu/kyoumu/news/280415-5.html

(19日12時追記)余震に引き続き本震後も植物関係スタッフは無事、損害も本棚などを除けば急を要する事はないとのこと。

・阿蘇火山博物館
道路などの寸断によりアクセスできず、詳細な被災状況不明。
http://www.asomuse.jp/2016/04/17/「お知らせ」4月17日の営業について/

また、4月16日付で阿蘇ジオパークにより、状況が紹介されている。博物館のダメージも大きく復旧の目処は立たない、としている。(4月19日9時追記)
http://www.aso-geopark.jp/news/index.cgi?mode=dsp&no;=343

(以下4月19日9時追記)
・熊本大学合津マリンステーション
特に大きな被害なし

・熊本市立熊本博物館
本震以降、液浸標本に一部被害あり。学芸員が避難所対応の合間で対処中。
(20日、状況が同館ホームページに掲載されています)
・大分大学
特に問題なし。大分県下、特に大分ではまだそのような状況は伝わって来ていない。

御船町恐竜博物館
休館延長のお知らせ
・収蔵庫は被害はあるが、資料は無事。
・展示資料に関しては、ダメージはあるものの深刻ではない。
職員・関係者で対処可能


情報提供や被災自然史系資料に係る相談、お困りごとなどありましたら、
西日本自然史系博物館ネットワーク事務局
(大阪市立自然史博物館内 06-6697-6221 佐久間・波戸岡 sakuma@mus-nh.city.osaka.jp
までお気軽にご連絡ください。

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事務局からのお知らせ

熊本地震による自然史系博物館の被害情報(第一報)2016/04/15正午更新

熊本地震による被害を受けたすべての皆様にお見舞い申し上げます。
西日本自然史系博物館ネットワークでは、次世代に地域の自然史資料を残すために、資料の保全のために様々な活動を行っています。

2016年4月14日夜に発生した地震による自然史系の被害情報を共有させていただきます。
(情報更新 2016年4月15日8:30、9:00、9:30、12:00、15:00、23:00情報追加)

以下の情報は4月16日未明の「本震」以前の状況です。本震により相当程度の状況悪化が予想されます。(17日追記)

・熊本市立熊本博物館
細かい被害は多々あるものの、とりあえず、大きな被害なし
博物館はちょうどリニューアル工事中で館内にモノは一つもなく、展示物やケースが倒れて・・・などということもない。
資料の引っ越し先がやや心配で、本日確認に向かっている。
23:00追記
「引越し先の標本についてはやや積み上げたダンボールがずれるなどの状況はあるがほぼ無事。
博物館プレハブに収蔵していた資料については考古資料が土器の破損、コンテナがひっくり返り混ざるなど被害が大きい。プレハブ奥に進めず、全容把握できていない」
とのこと。

(参考)塚原歴史民俗資料館は、ケースは割れたものの、重要文化財は無事
(23時追記)
「重要文化財は無事であるものの、ガラスケースのほとんどが破損、展示物がごちゃまぜになり、土器は多くが破損、という厳しい状況。
幸い人的被害がなかったので、とりあえずは余震の状況もみつつ自分たちで少しずつ片づけを進めていく」
とのこと。
・熊本県立松橋収蔵庫(熊本県博物館ネットワークセンター)
ネットワークセンターの職員も、連絡取れた範囲は無事
ネットワークセンターも、資料が棚から落ちたりはしているが、甚大な被害があったという連絡は受けていない。15日、状況確認と復旧作業になる見込み。
http://kumamoto-museum.net/kmnc/archives/552
(23時追記)
「棚が移動してしまったり、棚から資料が落ちるなどしている。しかし復旧作業は、センター職員で対応できそうな状態で、外部からのお手伝いが必要な状況では無いだろう」
とのこと。上記の状況を受け、1週間臨時休館になった。

・森林総合研究所九州支所 
被害状況は確認中。昨晩、同支所の研究者から発信されたメールによると、標本類や冷凍庫に大きな被害はない模様。

・熊本大学
五高記念館 建物被害の情報があります。熊薬ミュージアムの情報はまだ不明。
植物関係のスタッフは無事、急を要する情報は今のところないとのこと

・熊本市動植物園(9時追加)
動物は全て無事
http://www.ezooko.jp/kinkyu/pub/default.aspx?c_id=2

・阿蘇火山博物館(9時30分追加)
 スタッフは無事、15日は開館。被害確認中。
http://www.asomuse.jp/2016/04/15/お知らせ4月15日現在の営業状況について/

・御船町恐竜博 (15時一部追記)
スタッフは無事
4月18日まで休館
http://www.mifunemuseum.jp/news.php?p=6772

恐竜骨格標本やガラスケースなどの深刻な被害はないが、展示や建物に一部ダメージあり。休館して対応中とのこと。

・南阿蘇ビジターセンター(15時追記)
開館しているとのこと。

・阿蘇草原保全活動センター

その他、現在情報収集中。

被災自然史系資料に係る相談、お困りごとなどありましたら、
西日本自然史系博物館ネットワーク事務局
(大阪市立自然史博物館内 06-6697-6221 佐久間・波戸岡 sakuma@mus-nh.city.osaka.jp
までお気軽にご連絡ください。