自然史デジタルミュージアム推進事業(2022年度)

西日本自然史系博物館ネットワークは文化庁「令和4年度 博物館機能強化推進事業(Innovate MUSEUM事業) ネットワークの形成による広域課題対応支援事業」に以下の課題で採択されました。
2023年3月までに、事業の進展を目指します。

自然史デジタルミュージアム推進事業

事業の目的:効率的かつ持続可能な自然史分野のDX化を小規模館を取り残すことなく劇的に進展させることである。まず、現在各博物館が持つ技術を持ち寄り、既存技術を組み合わせたオープンイノベーションにより課題解決を迅速に推進する3カ年の戦略を策定する。
 この実現にはネットワークの利点を生かした共創的な取組が欠かせない。この戦略により大規模館のみならず中小規模の館でも取り組めるDX化を推進する。小規模館でも必要なスキルを各学芸員がもち、自館のデータについて責任を持てる体制を作るための研修を充実させる。学芸員のスキル向上がDX分野における市民参画の前提だからである。市民参画によるさらなる改善、事業の加速をはかる上での課題や必要なルール作りは何か、将来の拡大に向けて検討を推める。

1.自然史標本DX化のための技術レビュー及び戦略策定
各博物館の取組及び、内外の自然史博物館の技術をレビューし、資料のDX化および、活用に向けた戦略の策定を行う。特に、当該技術はSPNHC(国際自然史資料保存学会)/TDWG(生物多様性情報標準化研究会)など国際的な動向と連携を強化し、国際標準でのDX化を目指す。
主な実施内容
・11月7日 研究会「西日本自然史系博物館ネットワーク 自然史博物館のデジタル化はどこを目指すか?」YOUTUBE配信中

・関係者の連絡調整

2.資料デジタルイメージング拠点整備と運用:
 植物標本に代表されるA3ノビサイズクラスの平面資料を対象に、撮影ワークフローを標準化、技術移転可能な形で整備する。小規模博物館の資料を拠点施設に移送してのデジタル化試験、昆虫など他の資料についての将来に向けた条件検討も行う。

・12月3日「デジタル撮影実習

・12月4日 フォーラム「自然史資料の価値」

・and more


3.自動処理及び市民参画のWEBアプリによる実現:オンライン上でデータ加工をすることにより、拠点ごとのアプリ整備を不要とするとともに、キュレーションに市民参画環境を実現する。

・今後2023年1−2月頃実施します


4.実践的研修:情報共有、対応能力底上げのための研修・技術交流を推める。

・今後随時企画・実施します