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令和4年度研究倫理研修のご案内(琵琶湖博物館)

西日本自然史系博物館ネットワークのみなさま

琵琶湖博物館では、下記の要領で、研究倫理研修を実施いたします。
内部向けに企画したものではありますが、関係機関や博物館関係者にもご案内させていただきます。
ご活用ください。

参加希望の方は、23日(水)までに、山川までご連絡をお願いします。

◇日時:11月25日(金)13時30分~15時30分

◇開催場所:琵琶湖博物館ホール

◇演題「事例研究で考える適切なオーサーシップの在り方」

◇講師:原田英美子氏(滋賀県立大学環境科学部生物資源管理学科教授)

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【フォーラム】  自然史資料はなぜ大切か?2022/12/4

 自然史標本は、正しく生物に名前をつけるために欠かせない材料であり証拠品です。標本を活用して、分類学や生態学をはじめとする生命科学研究や環境保全が進められています。近年になって、ゲノム技術や情報技術の発展にともなって、客観的な証拠を伴って系統進化を実証できる時代になりつつあります。特に、古い標本は、過去を復元し、未来を設計するために欠かせない材料になっています。研究だけでなく、生物多様性の保全や材料工学や医療や薬学への活用、考古学や民族学、さらに芸術や教育分野においても、標本は最も重要な研究資源の1つとして認識されています。

 一方で、自然史標本の価値には大きな注目が集まっていますが、標本保存を進める体制ついては、国内外において厳しい状況にあります。あまり馴染のない分野の方からすれば、「そんなに集めてどうするの?」、「もっと直ぐに役立つことに予算使いなさい」、「これ以上集めても無駄なんでやめて欲しい」といった近視眼的な意見に、全国の自然史系博物館員は、説得と調整と工夫で対応しています。当館でも、様々な意見とも折り合いながら、開館30周年を迎え、標本のもつ価値を広く社会に発信する新施設として、新収蔵庫棟“コレクショナリウム”を新設しました。

 改めて、自然標本はなぜ大切なのか?全国の自然史博物館員がこれまで何度も各方面から投げられてきた疑問に、正面から答えるシンポジウムを企画しました。最新の研究分野、収蔵保存の設備と技術、博物館の社会インフラとしての価値論を取扱い、未来のミュージアムのあるべき姿について議論を深めたいと思います。(参加無料です!)

 関心のある方のご参加をお待ちしております。

【表題】  フォーラム 自然史資料はなぜ大切か?

【日時】:2022年12月4日(日) 13:00―16:30

【申し込み】  https://forms.gle/tzYK87AGymx3pUuf7
申し込み締め切りは、11月30日まで。
【 会場】:兵庫県立人と自然の博物館 新収蔵庫棟および大セミナー室 オンライン配信も行います

【プログラム】
開催趣旨説明
  三橋弘宗( 兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館 )
講演
Museomics からせまる 絶滅危惧種の保全遺伝学
  中濱直之(兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館)

標本ゲノミクス 広義アキノキリンソウのユーラシア拡散史
  阪口翔太(京都大学)

AIを用いた標本デジタル画像の種名判定システムの開発
  髙野温子(兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館)

科学的根拠に基づく地球規模の生物多様性保全
   天野達也(クイーンズランド大/WEB参加)

総合討論 「自然史標本の未来」

【主催】兵庫県立人と自然の博物館・西日本自然史系博物館ネットワーク

なお、この事業は、令和4年度文化庁Innovate MUSEUM事業「自然史デジタルミュージアム推進事業」(ネ ットワークの形成による広域等課題対応支援事業)の支援を受けて実施いたします 。

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デジタル撮影実習2022/12/3@ひとはくコレクショナリウム

兵庫県立人と自然の博物館では、平成20年から要請し続けてきた新収蔵庫棟【コレクショナリウム】がこの10月末にようやく建設できました。 https://news.yahoo.co.jp/articles/f16fbbe5e4b66af3e7243f1b861bce60c07febc4

改めて、これを記念して、自然史博物館における標本や資料の役割について、12月3~4日に①デジタル化実習および②学術フォーラム(次の投稿)を2日かけて開催いたします。関心のある方のご参加をお待ちしております。まずは12月3日に開催する実習についてご案内します。

なお、この事業は、令和4年度文化庁Innovate MUSEUM事業「自然史デジタルミュージアム推進事業」(ネ ットワークの形成による広域等課題対応支援事業)の支援を受けて実施いたします 。

表題】:新収蔵庫建設見学会および自然史標本のデジタル化技術に関する博物館学芸員向け講習会

【開催日時】: 2022年12月3日(土)10時30分~16時30分

会場】:兵庫県立人と自然の博物館 新収蔵庫棟

【申し込み】: https://forms.gle/YsobpGHvb5uYeZtQ8
締め切りは、11月30日まで。

【プログラム】
午前の部(10時30分~11時45分)

 新収蔵庫棟の建設の工夫と展示技術TIPS
   三橋弘宗・高野温子(兵庫県立人と自然の博物館)

午後の部(13時~16時30分) 13時~14時30分
 「ひとはくの植物標本撮影装置の概要説明」
   堀内保彦(NPO法人フィールド )
 講演のあと、実際の撮影装置と撮影作業の様子をご覧頂きます。 15時~16時30分
 「Survey Data Collectorを使ったデジタルアーカイブコンテンツ作成について」
   藤本悠(NPO法人フィールド/豊岡芸術文化観光大学)
 Survey Data Collectorは、講師の藤本氏が開発したデジタル画像アーカイブソフトです。ソフトの概要についてご講演頂いた後、実習形式でソフトの利用法を学びます。

【内容説明】
  午前中は、収蔵庫や展示設計に関する苦労や技術的ブレイクスルーなどを交えて詳細テクニックを三橋が説明します。 午後の実習では、商業撮影から文化財撮影までの豊富な実務経験がある堀内氏、アーカイブとデータベース構築を専門とする藤本氏を交えて、様々な博物館のエキスパートも参画して、デジタル化に関する実務技術に関する実習をがっちり紹介します。
 人と自然の博物館の新収蔵庫棟の見学説明会およびデジタル化技術に関する講習会を開催いたします。 おもに、博物館学芸員および学芸員を目指す方、行政職員、展示会社さんなどを対象とした講座となっ ています。新収蔵庫の建設にあたって必要な設計や施工上の留意点やTIPS、新素材に関する説明、特に 収蔵庫設計上の工夫などをお話しします。午後からは新施設内に設置したスタジオを活用したワークシ ョップを開催し、撮影およびデータベース設計の実演します。施設の関係上、参加人数に限りがありま すので、早めにお申し込みください。学芸員どうしの交流にもなりますので、新収蔵庫建設を検討され ている方、デジタル化を進められている方にお勧めです。(参加無料です!)
関心のある方のご参加をお待ちしております。

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見逃し配信実施中「自然史博物館のデジタル化はどこを目指すか」

ディスカッションの様子から

2022年11月7日に実施した研究会「自然史博物館のデジタル化はどこを目指すか 資料から業務まで」のライブ録画をYOUTUBEにて見逃し配信しています。様々なトピックを盛り込んだ、3時間53分の番組となっていますので、館内での研修や検討の参考にぜひご活用ください。