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シンポジウム・講演会など 活動報告

総会及び研修「ミュージアムDXの小技集」を開催しました

総会では無事議案を採択することができました.

研修会は
博物館関係者しか興味を持たないかもしれない「ラベルの工夫」,「ハイブリッド講演会の組み方」,「ライブ発信」などですが,いずれもとても実践的な内容となりました.
西日本自然史系博物館ネットワークでは,今後も様々な発信の工夫,業務の工夫を共有していければと思います.
どうぞ館内,あるいは他の方々で知識を共有してください.



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活動報告

第24回 自然史標本情報の発信に関する研究会 「採集地名のデジタル化と分布図作成に関する実習」の報告書

第24回 自然史標本情報の発信に関する研究会
では「 採集地名のデジタル化と分布図作成」をテーマとした実習を行いました。
当日は実習のほか
【解説】 標本データベースにおける地名入力の基本ルールと方法について
             三橋弘宗(兵庫県立人と自然の博物館)
【事例紹介1】古い標本のデータを大量に効率よく処理する実例
             海老原 淳(国立科学博物館)
【事例紹介2】採集地名のデジタル化と分布図作成に関する実習 ~タンポポ調査を例に~
            小川 誠 (徳島県立博物館)
の3件のご講演もいただきました。
これらの講演内容と実習内容、さらに参加者からのご意見を含めた報告書を作成しましたのでこちらに公開します。
自己実習の手引に、復習にご活用ください。
やや大きなファイルですのでご注意ください

http://www.naturemuseum.net/blog/24thDBreport.pdf (PDF5.5 MB)

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活動報告

シンポジウム「自然史標本の保全を考える 日常から緊急時,復興まで」が開催されました

去る2015年2月9日、総会とともにシンポジウム「自然史標本の保全を考える 日常から緊急時,復興まで」が開催されました。各地から多数の参加をいただき、ありがとうございました。
当日の議論については、改めてどこかの媒体で報告を、と考えていますが、参加者の小林慎吾さんからレポートを頂きました。PDFファイル

また、主催側の佐久間からの簡単なまとめがこちらに掲載されています。
参加の方々の感想やご意見などがありましたら、事務局までお寄せください

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活動報告

【ご報告】平成26年度台風19号に伴う、きしわだ自然資料館の浸水被害についての対応

13日の夜、NHKニュースにきしわだ自然資料館に浸水した、というニュースが流れました。
館内に大量の雨水が流入し、床上10cmほどになった様子が写されました。
ツイッター、フェイスブック上でもうご存知の学芸員も多いかとは思いますが、西日本自然史系博物館ネットワーク事務局としてはその夜に、同館の学芸員とコンタクトが取れ、以下の様な状況を聞きました。

●13日夜の状況
・浸水は10cmくらい。水防団などで水のかいだしは早い時点で終了している
・冷凍庫と水槽の電源は取り急ぎ生きているので仮復旧
・標本や展示物は2Fより上なので心配ない。1Fは水槽と事務所、多目的ホール(講演会、特別展示なども実施するスペース)、研究室、倉庫だが、ほぼ全面に浸水。倉庫や事務所床置の印刷物は被害。
・多目的ホールの床マットは完全に吸水
・床下の配電パイプが浸水していると思われるので、これからが大変と予想(同
時点での判断)
・電話は不通
などの状況がわかりました。あまり大事にしたくない、との事だったので、西日本自然史系博物館ネットワークの理事と日本博物館協会事務局、全科協事務局のみに情報提供し、MLなどには全面展開はせず、ただすでにニュースで流れていることだったので、標本などに大事はない、ということのみ発信しました。

●14日朝、現地では状況を見て周辺の各博物館や博物館関係者(http://naniwahone.g2.xrea.com/08enseidan1.htmlの関係者など)が駆けつけてくれました。午後からは岸和田市教育委員会からも「郷土文化室」と「スポーツ振興課」などの応援参加が加わり、人数をかけての復旧作業となりました。大阪市立自然史博物館からも支援として大型扇風機(床乾燥用のもの)2台、ウェットバキューム1台、ウエス、新聞紙などをもちこみ、岸和田へ向かいました。

14日の現地での状況としては
・1F入ってすぐの生品展示は無事。
・周りの床はワックスが剥がれた程度、掃除のみ
・一部床に置かれていた化石、鉱物などが水濡れ、外来研究員の方が確認
・エレベーターシャフトに大量に滞水。電気系統は無事なものの、ワイヤーは要交換
・配電パイプ内の水はほぼ抜け、乾燥中です。ドレインへの水抜き配管が機能した。
・ドレインの水抜きも大方完了。
・電気系統の漏電はすべて解消、床コンセントも使えるようになった。
・電話も4台は通常どおり通じるように(1台だけモジュラージャックのショートで使えず)。
・事務室に床置きでおいていた販売用の印刷物、ポスター等に浸水。→廃棄へ
・水槽のLED電灯とネットワークハブ,市役所から支給されているノートPCのACアダプタがダメになったが、PCそのものは無事。アダプタは大抵床にあるのと、水に弱いようです。(一部は乾燥後使用可能になったとのこと)


・学芸デスク周りにあった資料にも一部浸水してしまいました→貴重書から優先して図書関係者の指揮下で新聞紙やペーパータオルで処置、一部は大阪市立自然史博物館へ運んでフリーズドライ対応としました。

・特別展示室、倉庫への浸水を増援部隊で掃除、マットのフロアは真水をかけ、デッキブラシでこすりながらバキュームですう、という手法でとりあえず応急の処置し、扇風機と空調機で乾燥をはかりました。


 このフロアのタイルカーペットは,底面側にゴムシートが張られているタイプのものだったため,専門の業者により表面をしっかり清掃・乾燥させれば,おそらく水が滞留してカビが生えるようなことはない模様とのことで、今後の20日の定期清掃の際に徹底洗浄をおこなう予定だそうです。
15日より開館とのことですが、水分を含んだことによる今後のカビと害虫の発生には警戒が必要かもしれません。

●今回の浸水は高潮や洪水ではなく、豪雨に雨水排水が追いつかなかったことによる、ゲリラ豪雨的な浸水とおもわれます。立地がやや凹地になっている、という点はありますが、このような型の浸水は、ある意味どこでも起こりうる被害とも言えます。
収蔵庫と主な展示室が上階になっていたのは、水害に対しては先見の明とも言えました。
学芸も含め、館の関係者がドレインなどの床下構造を含めて建物構造への理解を深めておくことは、初動対応に重要だとかんじました。

●一方で、水濡れ資料の対処などを見ても、皆さんの手際を見ても過去のレスキューの経験が生かされていたと感じました。西日本自然史系博物館ネットワーク事務局としては今後も研修の機会などを検討したいと思います。

●西日本自然史系博物館ネットワークとしては、今回1)初動の情報収集 2)近隣での活動支援ということで、収束すると判断し、現地の意向もあり組織的な救援要請までには至りませんでした。

 いずれ、きしわだ自然資料館の方から報告をいただくかもしれませんが、取り急ぎの状況報告とさせていただきます。今後の対策のご参考になれば、と思います。確認を頂いた平田さん、ありがとうございました。当日作業いただいた皆さんの尽力に感謝いたします。

報告 佐久間大輔

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活動報告

昨年10月22日に行われた「博物館収蔵庫の総合防除と標本管理に関するワークショップ」の記録集が公開されました

西日本自然史系博物館ネットワークは、2012年10月22日、「博物館収蔵庫の総合防除と標本管理に関するワークショップ」を大阪市立自然史博物館にて開催しました。
https://www.naturemuseum.net/?p=460
この記録集を公開しました。
各博物館の防虫管理の貴重な事例が多く含まれています。
どうぞ参考としてご活用ください。
PDF(5.4MB) 3/2バージョンアップしました

なお、ご紹介などの場合は西日本自然史系博物館ネットワークトップページまたはこのブログページへよろしくお願いします。

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活動報告

「100均☆自然史グッズ」のワークショップが展示として公開されました。

さる2012年9月21日に開催された西日本自然史系博物館ネットワークのワークショップ 「どこまで使える 100円グッズ」の一環として作成された展示が、大阪市立自然史博物館2F イベントスペースにて公開されています。11月10−11日の自然史フェスティバルまでの約1月半、公開されています。ワークショップに興味があっても参加できなかった方々もどうぞご来場ください。

ミニ企画展「100均☆自然史グッズ」

本格的な観察道具で「形から入る」のもいいけれど、「100均」ショップで売っている道具で、気軽に自然観察に活用してみるのはいかが?
いいとこも、わるいところもあるけれど、ちょっとした工夫で活用の幅は広がります。
西日本自然史系博物館ネットワークではこれまで3回にわたって100均グッズを活用する研究会を開いて来ました。今回の展示は、その集大成として (1)観察 (2)採集 (3)標本 の3テーマで学芸員たちの工夫を展示してみました。
身近にある100均グッズを活用して、自然観察を道具作りの工夫から楽しんでしまいましょう。

場所:大阪市立自然史博物館本館 2F イベントスペース
展示期間:9月29日~11月11日
主催:大阪市立自然史博物館・西日本自然史系博物館ネットワーク

自然史系学芸員100円グッズプロジェクトについては

https://museum.bunmori.tokushima.jp/ogawa/100yen/index.shtml
を御覧ください

当日参加いただいた皆さん。
展示製作WSの様子をホームページに掲載しました。

https://museum.bunmori.tokushima.jp/ogawa/100yen/2012osaka/index.shtml

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活動報告

震災に関連した各博物館の報告、展示など

このページは、西日本ネットワーク会員各博物館が平成23年3月の東北大震災によって被災した陸前高田市立博物館の標本などの修復をはじめとした博物館関連のレスキューについて掲載しているものです。
情報などが集まり次第、随時追加していく予定です。

伊丹市昆虫館
 陸前高田市立博物館被災標本のレスキューについて
愛媛県立総合科学博物館
 過去の展示:東日本大震災と博物館資料

大阪市立自然史博物館
 http://www.omnh.net/rescue.html

きしわだ自然資料館
 オフィシャルではありませんが、以下のサイトに紹介をされています。
 http://kishibura.jp/blog/mama/2011/06/post-613.html
 http://kishibura.jp/blog/mama2/2011/08/post-37.html 

滋賀県立琵琶湖博物館
 レスキュー活動内容 http://www.lbm.go.jp/active/collection/index.html

 トピック展示 http://www.lbm.go.jp/tenji/ex_atrium/20120310_rescue.html

倉敷市立自然史博物館
 問い合わせ中

徳島県立博物館
 東日本大震災により被災した植物標本の修復(PDF)

兵庫県立人と自然の博物館
 被災地支援総合ページ https://www.hitohaku.jp/relation/caravan/a-support.html
 植物標本レスキューの記録(pdf) http://hitohaku.jp/research_collections/no22pdf/HN22_07_53_60.pdf
 植物標本レスキュー関連の展示パネル http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2011/mini11.html#resc

和歌山県立自然博物館
 過去の展示:津波被害を考える 被災した植物標本の修復から(インターネットミュージアム)
 WEB上ではありませんが以下の冊子に記録が出ております
  内藤麻子(2012)おとしぶみ 企画展「津波被害を考える~被災した植物標本の修復から~」の展示. 自然博物館だより Vol.30,No.1.(平成24年3月15日発行)和歌山県立自然博物館.


ほか

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「赤ちゃん(0・1・2歳児)連れ来館者対応を考える研究会」 が開催されました

2012/07/02 博物館スタッフのための研究交流会 「赤ちゃん(0・1・2歳児)連れ来館者対応を考える研究会」 は、参加者40名で活発な議論の元、開催されました。

当日の様子は
参加者からのツイッターのまとめhttp://togetter.com/li/331215

でも見ていただけるかと思います。
当日のプログラムは以下をご覧ください。
https://www.naturemuseum.net/?p=738

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西日本自然史系博物館ネットワークの活動報告 —東日本大震災から100日に当たって—

 西日本自然史系博物館ネットワークは、東日本大震災後、100日間の間に主に以下の活動を行ってまいりました 。
 1) 被災博物館の情報収集:デリケートな情報も多いため saveMLAKなどに提供済みのものなどを除き公開していません。文化財レスキュー 関係者など各機関との必要な連携、情報交換に活用しているほか、今後の支援活動のために活用していきます。
 2) 被災昆虫及び植物標本のレスキュー:自然史系博物館資料に関わる専門集団として、岩手県陸前高田市の被災昆虫及び植物標本のレスキューに、全国の博物館と共に岩手県の各博物館と連携して担ってきました。現在、各博物館への配分は終了し、すでに修復が終了している博物館もあるところです。

 私たちは、陸前高田市立博物館の標本修復を持ってレスキューが完了したとは考えていません。今後、震災から200日、一年に向けて以下のような活動を想定し、現地の要望を受けながら具体の活動を決めていく段階にあります。ご希望などがありましたら事務局までご連絡をお願いします。

 1) さらなる自然史標本のレスキューの協力:すでに確保されている貝類標本や鉱物標本などの洗浄や修復などを学芸員など専門家とアマチュアの連携で試みます。また、化石標本の修復についても、東北地区の博物館関係者と連携しておこなっていきたいと検討しています。
 2) レスキューした自然史標本を展示:被災標本は被害を受けた地域からのたいせつな預かりものです。標本の展示は、修復をした各地の博物館及びその周辺地域にとっての被災地域とのつながりを感じる大事なきっかけになります。また、さらに進めて、被災地域での展示も検討中で、被災地の皆さんに博物館のつながりを改めて考えていただき、先人の偉業や自然の価値を継承する核としての博物館を復興するきっかけとしていただければ幸いです。
 3)自然史標本レスキューは国内においてほとんど例のない試みであるばかりでなく国際的にも類例のない取り組みと思われます。この取り組みの経過をしっかりと記録し、将来再び活用できるよう公表するために、震災一年後程度を目標に総括の場も持つ予定です。

 もちろん、その後も、地域の自然系博物館の復興に積極的に関与し、関係各方面とも連携して、被災救援、あるいは日常的な自然史博物館の維持管理体制の拡充を働きかけていきたいと考えています。

           西日本自然史系博物館ネットワーク事務局
                 大阪市立自然史博物館内
        担当 佐久間大輔 sakuma★mus-nh.city.osaka.jp
           波戸岡清峰 hatooka★mus-nh.city.osaka.jp
                   ★を@に変えてください
                                TEL 06-6697-6221

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活動報告

展示リニューアルに関するワークショップ 報告書を公開します

2009年12月21日に奈良県橿原市昆虫館で行われました
展示リニューアルに関するワークショップの報告書を公開します。
議論参加いただいた皆様、並びに橿原市昆虫館・(株)ムラヤマの皆様にはご協力を感謝いたします。
報告書をダウンロード(pdf628KB)