視覚障がい者が博物館・美術館の展示内容を楽しむための手段には、点字や大きな文字による解説パネル、音声ガイド、人による案内に加え、展示品の触察があります。展示品の中には、非常に小さいもの、非常に大きいもの、脆いもの、1点しか現存しないものなど、触察に供することが難しい種類の資料も含まれます。そのような資料を触察するにはレプリカが必要となりますが、レプリカ作成には費用面で大きな障壁がありました。しかし近年、3Dデータや3Dプリンターが普及し、レプリカ作成へのハードルが下がりつつあります。黒部市吉田科学館では、3Dデータや3Dプリンターを用いて様々な模型を作成し、展示や触察で活用する先進的な事例を積み重ねています。黒部市吉田科学館の野寺凜学芸員をお招きし、3Dデータや3Dプリンターの活用事例について講演いただき、3Dデータ作成と3Dプリンターでの模型作成の技術講習会を行います。

1.開催日時:2022年11月15日(火) 午後1時~4時
2.開催場所:大阪市立自然史博物館 実習室
3.主催:M3プロジェクト実行委員会・大阪市立自然史博物館
4.講師:野寺 凜 氏(黒部市吉田科学館 学芸員)
5.対象:博物館職員、博物館を拠点に普及事業等を行っている人。かつ、Windowsパソコンに指定するソフトウエアをインストールして当日持参できること。
6.定員:10名(申し込み多数の場合は抽選)
7.申し込み方法:参加希望者の氏名、所属を、11月4日までに自然史博物館の石井までメールでお知らせ下さい。(y-ishii@mus-nh.city.osaka.jp
8.参加費:無料
9.詳細の問い合わせ:大阪市立自然史博物館・石井
※本講習会は令和4年度文化庁補助金「Innovate MUSEUM」の助成を受けて実施します。