[公開ワークショップ] 文部科学省委託事業「博物館ネットワークによる未来へのレガシー継承・発信事業」
海外の自然史博物館における収蔵庫と収蔵展示を考える
自然史博物館の収蔵庫は、国内はもちろん、世界各地の自然史博物館では、コレクションの収蔵スペースが不足しつつある。いわゆる収蔵庫問題と呼ばれ、博物館関係者だけでなく自然史研究者にとっても深刻な問題となっている。これと同時に、コレクションの利活用と公開が強く求められている。収蔵スペースを確保し、コレクションの充実化を図り、脆弱で劣化しやすい生物標本の展示や“収蔵の実体”を発信する方法は世界共通の博物館における課題の1つになっている。解決の方法の1つとして、収蔵展示や公開型収蔵庫の設置、デジタル化などの様々な工夫が凝らされている。今回は、こうした課題を解決するため、今年度、文部科学省生涯学習局委託事業「博物館ネットワークによる未来へのレガシー継承・発信事業」により実施した海外での先行事例調査や国内の博物館関係者との意見交換を行い、収蔵庫問題を発展的に解決する方法について議論したいと思います。博物館関係者に限らず、自然史研究に携わる方、博物館行政に関係する方、どなたでも参加自由ですので、皆様お誘いあわせの上、ご参加くださるようお願いいたします。
日時: 2017年2月3日(金) 13時~17時45分
初出時(火)となっていましたが正しくは金曜日です)
場所: 大阪市立自然史博物館 講堂 (博物館事務所入口から入場ください)
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 →Google map
参加: 申込み不要(どなたでもご参加できます)
主催: 自然史レガシー継承・発信実行委員会、NPO法人西日本自然史系博物館ネットワーク
プログラム
13:00 開会あいさつ及び旨説明
[海外視察報告]
13:15~15:15 台湾国立海洋生物博物館 和田年史(兵庫県博)
台湾国立自然史博物館 池田忠弘(兵庫県博)
ロンドン自然史博物館 栗原隆(栃木県博)・堀繁久(北海道博物館)
スコットランド国立博物館 栗原隆(栃木県博)・堀繁久(北海道博物館)
パリ自然史博物館 堀繁久(北海道博物館)・栗原隆(栃木県博)
ベルリン市立自然史博物館 北村淳一(三重県博)・石田惣(大阪自然史博)
休憩(15分)
15:30~16:30 デンマーク自然史博物館 石田惣(大阪自然史博)・北村淳一(三重県博)
ナチュラリス生物多様性センター 石田惣(大阪自然史博)・北村淳一(三重県博)
シンガポール国立自然史博物館 大島康宏(三重県博)
プラハ国立博物館 簑島悠介(北九州市博)
休憩(15分)
[総括]
16:45~17:10 海外自然史博物館における収蔵展示について 橋本佳明(兵庫県博)
17:10~17:45 意見交換会