平成23年1月16日

関係者各位


                 国立科学博物館 動物研究部
                    部長 松浦 啓一
          NPO法人西日本自然史系博物館ネットワーク
                    理事長 山西 良平

「第20回自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会」の開催について

 平素、自然史標本データ整備事業につきまして、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、第20回自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会を神戸市に新設されました兵庫県立大学シミュレーション学研究科において、下記のとおり開催いたします。ご参加のほど、よろしくお願い申し上げます。ご参加いただける場合は、別紙に必要事項をご記入の上、2月29日(水)までにメールまたはFAXで下記担当までご返送ください。

会合名:第20回 自然史標本情報の発信に関する研究会
気候変動と生物分布予測:生物多様性情報の活用に関する実習
主催: 国立科学博物館、NPO法人西日本自然史系博物館ネットワーク
共催: 兵庫県立大学シミュレーション学研究科、自然・環境科学研究所
日時: 2012年3月5日(月)10時30分~17時00分
場所: 兵庫県立大学シミュレーション学研究科
      〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目1番28
計算科学センタービル 3-5階(神戸ポートアイランドキャンパス)
  内容: 別紙1のとおり
  申込みフォーム:別紙2のとおり
(人数多数の場合は、博物館関係者の優先および抽選とさせていただきます)

別紙1:開催内容

第20回 自然史標本情報の発信に関する研究会
気候変動と生物分布予測:生物多様性情報の活用に関する実習

主催:国立科学博物館、NPO法人西日本自然史系博物館ネットワーク
共催:兵庫県立大学シミュレーション学研究科、自然・環境科学研究所

当研究会では、国立科学博物館を中心として、全国の地方博物館のネットワークによって運営している「サイエンスミュージアムネット」における、自然史標本検索システムの充実とGBIF(Global Biodiversity Information Facility)への情報発信、自然史標本情報を利用した研究の新たな展開を目的とした会合を開いております。今回は、地球温暖化予測に関するシミュレーション研究の話題から、世界各国や国内におけるGBIF事業の実施状況に関する講義のほか、標本情報等をもとにした生物分布予測モデルの構築と気候変動に対する応答予測について、GISソフトや統計解析パッケージを用いた講習を行います。対象は、全国の博物館学芸員および博物館とともに活動するボランティアスタッフ、学芸員をめざす学生を対象としています。皆様お誘いあわせの上、ご参画くださるようお願い申し上げます。

日時:2012年3月5日(月)10時30分~17時00分
場所:兵庫県立大学シミュレーション学研究科
     〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目1番28
計算科学センタービル 3-5階(神戸ポートアイランドキャンパス)

内 容
● 午前:10時30分~12時15分  (講義室)
講義:自然史系博物館標本のメタデータベースと国内GBIF活動
国立科学博物館・松浦啓一氏
国内の自然史系博物館にはデータベース化されていない標本が大量に保存されていますが、その実態は不明です。これらの標本のメタデータベースを作成して公開すれば、自然史研究や生物多様性保全活動に大いに貢献できます。メタデータベースと今後の国内のGBIF活動について手短に紹介します。

講義:ナショナルバイオリソースプロジェクト情報センター整備事業
国立遺伝学研究所・菅原秀明氏
GBIFは生物多様性情報を何時でも何処でも誰でもが利用できる環境の確立を目指しています。この目的に応じてGBIF各国はノードを設けて、データを収集して国際標準で公開し、また生物多様性情報の活用を促す努力を続けています。研究会では、GBIF日本ポータルサイト(http://www.gbif.jp/)でご利用いただけるサービス(ニュース、分布図作成、ニッチモデリング、Barcodeによる同定、有用サイト集、データ公開支援)をご紹介いたします。

講義:地球温暖化と生態系:シミュレーションで何が分かるの?
兵庫県立大学シミュレーション学研究科・伊勢武史氏
地球温暖化によって生態系が変化すると、今度は生態系から気候への影響が生じるようになります。このフィードバックの解明が、今後の温暖化予測のシミュレーションの精度の向上にどのように役立つかをご紹介します。


● 午後:13時15分~17時   (講義室)
講義:エコロジカルニッチモデリングと気候変動
兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館・三橋弘宗
生物の分布は、気候変動に応答して変動します。最近では、GBIFなどの既存の分布情報や環境情報、気候変動のシミュレーション結果を重ねあわせることで、生物の潜在的な適地や環境応答特性の推定が行われています。こうした研究の基本的な考え方や近年の研究成果について簡単に紹介します。

実習:2班に分かれての実習となります
① 基礎編:生物多様性情報を地図化してみよう
GIS操作が初めての方やPCで分布図を作成してみたい初心者の方を対象として実施します。利用ソフトはフリーソフト(Q-GIS)を用いますので職場に戻ってもすぐに利活用することができます。
② 応用編:フリーソフトを活用した生物分布予測モデルと気候変動への応答解析
分布予測に国内にて最も利用されている統計パッケージのMaxEntを用いて、実際に分布予測と温暖化への応答解析について実習を行います。少しGISなどの操作経験がある方向きのコースとなります。
  *希望されるコースを記述ください。


別紙2
平成24年  月  日
参加申込用紙

担当:国立科学博物館動物研究部 松浦・福田

「第20回 自然史標本情報の発信に関する研究会」参加申込用紙

平成24年3月5日(月)に開催する「第20回 自然史標本情報の発信に関する研究会」に参加ご希望の方は、平成24年2月29日(水)までにメール添付またはFAXでご送信ください(メール送付先:workshop21@kahaku.go.jp; FAX送信先:029-853-8998)。今後の研究会開催の参考とするため、以下の項目についてご記入下さるようお願いします。お申し込みの多い場合は、博物館関係者の優先および抽選とさせていただきます。

氏名    

住所(都道府県のみを記して下さい) 

職 業

勤務先

連絡先TEL

午後の実習のご希望のコース:   1 基礎編   2 応用編  

E-mail
あなたの性別をご記入ください。
□ 男    □ 女

あなたの年齢をお答えください。
□10歳未満  □10代    □20代    □30代    □40代
□50代    □60代    □70代    □80才以上

この研究会の案内全体PDFファイルをダウンロード
エントリーシートのみPDFファイルをダウンロード

投稿者 kanri