東日本大震災から一年余り、陸前高田市立博物館の標本レスキューを開始してから一年がたちました。この間、全国の自然史系博物館は被災した標本のレスキューや、現地での子どもを中心とした博物館コミュニティの支援など、様々な活動を展開しています。現地も、実際の作業を行った各博物館も、すべて前例のない緊急措置、現場判断、試行錯誤の中で進めてきたというのが実際ではないかと思います。標本の修復手法は果たして確立できたのか、自然史系博物館のレスキュー体制はどうあるべきなのか、三陸の自然史文化と博物館復興のためにこれから為すべきことは何か、これまでの活動を中間総括して考える機会を持ちたいと思います。
 主催 西日本自然史系博物館ネットワーク、日本学術会議自然史・古生物学分科会、大阪市立自然史博物館 
 後援 昆虫担当学芸員協議会、自然史学会連合、(財)日本博物館協会、(特活)大阪自然史センター
 日時 2012年4月30日 10:30-17:30
 会場 大阪市立自然史博物館 講堂
   (大阪市東住吉区長居公園1−23 TEL: 06-6697-6221 http://www.mus-nh.city.osaka.jp/)
 参加費 無料(ただし博物館入館料300円のみ必要)

プログラムは実際に標本修復に関与した博物館関係者によるポスターセッションと課題をディスカッションの中で探る、セッション1 津波被害標本処理の技術的な課題とその記録、セッション2 自然史系博物館のレスキュー体制を巡る課題、総合討論となります。
主として博物館関係者向けの研究会となりますが、興味をもつ方のご参加をお待ちしています。
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投稿者 kanri